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【メルセデスベンツ・EQCも展示】東京・六本木に次世代体験施設「EQ house」がオープン。電動モビリティのある未来のライフスタイルを体験。

今回の記事

メルセデスベンツの新施設「EQ House」を体験してみた!

"暮らしを彩るWebマガジン"TOKYO STORYへようこそ。オーナーの974と申します。

先日、メルセデスが竹中工務店とコラボしてオープンさせた新施設「EQ House」に行ってきました。

メルセデス初の市販電動SUV「EQC」と、最新のIoTやAI技術が織りなす、未来のライフスタイルを実際に体験できる「EQ House」。

六本木に出現した新施設の全貌を、最速でレポートにまとめてみました。

メルセデスの新施設「EQ House」とは

2019年3月13日、東京・六本木。すでに営業している「Mercedes me Tokyo」の横に、メルセデスベンツの新しいブランド体験施設「EQ House」がオープンしました。

「EQ」とは、メルセデスが展開する電動モビリティのブランド。今後2019年内に、日本国内にも本格的に展開する計画で、すでにEQシリーズの市販モデルが発表されています。

「EQ House」は、ダイムラー社が2016年に提唱した中長期戦略「CASE」に基づき、EQのある未来のライフスタイルを具現化したものです。

その実現に携わったのは日本の竹中工務店。最新の技術を駆使して作られたこの施設では、モビリティとライフスタイルの未来を実際に体感できるというのがコンセプトです。

ちなみに「CASE」とは、「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリング)」「Electric(電動化)」というメルセデスの目指すコンセプトをまとめた略語。要するに、メルセデスが考える未来像ということです。

果たしてメルセデスが見る「モビリティと暮らしの未来」とは、どんなものなのか。

それを確かめるため、東京の一等地に出現した「EQ House」に、オープン当日から潜入してきました。

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早速潜入!

場所は東京・六本木のMercedes me Tokyoに隣接しており、東京メトロ乃木坂駅や六本木、青山一丁目駅などが最寄駅です。

新しい「EQ House」は、元からあったMercedes Meの庭のようなところに建設されています。4MATICを体感する試乗イベントなどで、急な坂が設置されていた場所ですね。

これが家の全景。実際に見てみた感想は「思ったより小さい」。

オープン初日だけあって、なにやら神妙な空気が漂っていましたが、恐る恐る一人で突入してみます。

玄関にはTAKENAKAの文字、そしてお決まりのスリーポインテッドスターが。ベンツとコラボした竹中工務店が設計・施工を行っています。

内部は……?

リビングガレージ

リビングルームで出迎えたのはメルセデスの電気自動車、EQC

先進的なエクステリアもカッコイイですが、私の感性を刺激したのが「リビングに車がある」ということ。リビングのど真ん中に車が鎮座している光景は、普通の家ではありえませんよね。

EQCは、メルセデスEQの市販初となる電気自動車。昨年ストックホルムでプレミアされたばかりの最新鋭SUVです。

この取材時点ではまだ日本では公開されておらず、ここにある車体は海外から至急取り寄せたもの。つまり、かなりレアな車両だったわけです。

ちなみに2019年7月には日本でも正式にプレミアされ、10月以降に納車が始まる予定。お値段は、「EQC400 4MATIC」(右ハンドル)で1080万だそう。

ピュアな電気のみで走るEQCのモーターは、最大出力408PS(300kW)、最大トルク765Nmを発生させ、航続距離は最大で400kmにも及ぶと発表されています。

 

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このリビングガレージには、生活空間とガレージを分ける可動式のガラス板が張られています。邪魔なガラス板だな、と思っていたのですが、スタッフさんが指差すと、なにやらアイコンのようなものが浮かび上がりました。

実はこれ、透明なガラスに情報が映し出されるディスプレイ

ここには家や家電、クルマの情報が集約して表示され、タッチで操作も出来るという近未来的なシステムです。スマートホームのシステムは私も導入していますが、クルマも含めて管理できるというのは新鮮。

EQ House

出典 https://mb-live.jp/news/aboutmb-2019-03-15/#page_3

EVだけに、バッテリー残量や航続距離といったクルマの状態を確認できるのは便利に違いありません。

また、EQハウスには最新のAIが導入されており、「Hi、メルセデス!」と言った音声操作でも家電や照明などの操作が可能なほか、ユーザーの好みを学習して自動的にコントロールする機能も備わっているそうです。

【メルセデスベンツ EQC】初の電動専用車種を日本に導入 価格1080万円[動画]

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寝室

ここは寝室。ナチュラルテイストのシンプルなベッドが置かれていました。

実はこの寝室、ただの寝室ではありません。快適なおやすみ空間を実現すべく、ユーザーの生活音などを感知して、AIによって自動的に照明や空調、香りまでをコントールするというハイテクなベッドルームなんです。

ちなみに現在のベッドの寝具には、西川のマットレスが使われているそう。このように、様々なメーカーとコラボした企画が行われているようです。

よく見ると、壁にアロマディフューザーが設置されています。このディフューザーも、来室者の物音に反応して作動したりと、私たちの想像を超えた反応を見せてくれるようです。

キッチン

電化されたキッチン。

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リビング

ここはリビングルーム。とはいってもテレビやソファがあるわけではなく、ただイスが置かれているだけですね。荷物を置くのに使わせていただきました。

壁・天井

ちなみにこの壁、幾何学風の変な模様をしているのにお気づきでしょうか。実はこの壁、365日の日照をシミュレーションしてデータを元に設計されたもの。こうしたパネルのおかげで、どんな日照状況にあっても明るさが変化せず、常に快適な空間になるように作られているようです。

私が行ったのは真昼間でしたが、室内にはまるで木漏れ日の中にいるような、穏やかな光が降り注いでいました。

 

庭・カースペース

家の外にもカースペースがあり、EQの充電装置が設置されていました。

全体的な感想

しばらく滞在しての率直な感想は、「ここまできてしまったか」という感じ。

私も近未来のライフスタイルを追い求めてみようと、自宅をスマートホームにしたり音声アシスタントを使ってみたりと、時代に乗り遅れないように頑張っていたつもりでした。

しかしガラスの板にクルマの情報が映し出されたり、声や動きを検知してAIがアロマを炊く寝室があったりと、この施設の実現していることは私の想像の域を超えていました。もはや完全にSF映画の世界ですね。

そして、クルマがスマートホームの一部としてつながっているというコンセプトには、非常に共感を覚えました。

従来、クルマは家の外やガレージに駐まっていましたが、“CASE”によって電動化が進むとモビリティは家の中に入り込み、シームレスにつながるようになります。つまり、電動化・自動化したモビリティを受け入れることを前提にした、新しい建築を考える必要がありました」

出典 https://mb-live.jp/news/aboutmb-2019-03-15/#page_3

この言葉をよく噛み締めると、「EQハウスのリビングに車が鎮座している光景」の意味が分かってきます。

これは、「車好きがリビングに車を飾っている」のとは全く次元の違う話で、「クルマと私たちの関係が変わりつつある」ということを、はっきりと示しているんですね。

今まで、私たちにとって、家と車は別々の「家」「クルマ」であり、あくまで別物。

たとえリビングからクルマを眺められるガレージハウスであっても、家に話しかけてクルマが動くことはありませんでした。

けれども「EQ House」のように、電気のクルマが家と繋がることで、リビングに置かれた「家電」のように、家の一部、生活の一部としてライフスタイルに溶け込むのではないでしょうか。それが、全てのものがネットワークで繋がる「IoT」の未来であるような気がします。

 

 

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The EQC 400. The type of car you put in the driveway, front and center. #switchtoEQ #EQC400 #EQC #EQ #EQhome #MercedesBenz #SXSW

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支度を終え、「車で出かけるよ」とアレクサに呼びかければ、「わかりました」の声。

玄関のドアを開ければ、自動でガレージから出てきたメルセデスが「お乗りください」とドアを開けて待っている。まるで車が家族のようになる、そんな未来も近いかもしれません。

 

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こちらの動画でも詳しく解説されています。ぜひご覧ください。

アクセス・営業時間

営業時間は朝10時から20時で、入場料は無料。また1時間ごとに、EQ Houseの機能などを説明してくれるプレゼンテーションが行われているそう。(私が行ったときは14時から開始されていたので、おそらくキリの良い時間だと思います)

期間限定のこの家ですが、今後2年ほどは営業を継続する予定だそう。

また、併設した「Mercedes me Tokyo」では、最新のメルセデスのモデルに試乗できたり、レストランカフェ「NEXTDOOR」で食事やカフェタイムを楽しむこともできます。「EQ House」を訪れるなら、こちらもぜひチェックおきたいスポットです。

■EQ House
東京都港区六本木7-3-10 (Mercedes me Tokyo隣接)
営業時間:10:00-20:00
定休日:Mercedes me Tokyoに準ずる

東京メトロ千代田線 乃木坂駅 3番出口より徒歩2分
都営大江戸線 六本木駅 7番出口より徒歩5分
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口より徒歩7分

 

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Dr.974

神奈川県出身の20代精神科医。「クリエイティブに生きる」をモットーに、サイト運営・小説執筆・写真など、種々の創作活動をしています。 海が好きで、休日は海沿いの温泉街に行くのが生きがい。お気に入りの町は熱海。

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