クルーズ・船舶免許

横浜を「海から」楽しむ。レンタルボートで気軽に味わうクルージングの魅力を紹介!

今回の記事

船舶免許を取得し、初めての海へ。レンタルボートで横浜をクルージングしてきた!

 

暮らしを彩るWebメディア"TOKYO STORY"へようこそ。オーナーの974と申します。

私は子供のころから海や船が好きで、好きな観光地は海がある場所。港に泊まった大型船を見つけては、そのカッコ良さに見惚れていました。

やがて好きが高じて、「自分で船を操縦したい」と思うようになり、2019年に1級船舶免許を取得しました。

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しかし、免許を取得したのは良いものの、車と違ってなかなか実際に操縦する機会がありません

ボートを購入できる余裕もなく、宝の持ち腐れならぬ「免許の持ち腐れ」状態。せっかくのライセンスを活かせる場所を渇望していました。

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そこで思いついたのが、船を借りること。

レンタルボートといえばヤマハの会員制レンタルボート「シースタイル」が有名ですが、入会金や月会費が必要です。それはちょっと敷居が高い。

「シースタイル」の画像検索結果

そこで会費や入会金不要のレンタルボート店を探していたところ、横浜にぴったりのお店があるという情報を耳にしました。

そのお店は、「UYフラッグ」という月会費無料のボート店で、東神奈川駅から歩いて10分ほどの場所にあります。

何か見覚えが…

横浜にある米軍基地「横浜ノース・ドック」へと続く立ち入り禁止の橋の手前に、UYフラッグの事務所と桟橋はあります。

しかし、私はここに来た途端、この光景に既視感を覚えました。どこかで見たことがあるような……。

あれ、まさか……。

もうわかりましたよね。実はここ、ゴールデンボンバーの「女々しくて」のPV撮影で使われた場所。

事務所のすぐ横にあるバー「スターダスト」は、撮影などでよく使われる有名な場所だそうで、「女々しくて」のPVにももちろん登場します。

いよいよ桟橋へ!

それは置いておいて、いよいよ「UYフラッグ」へ。事務所で受付を済ませて桟橋へ向かい、今回乗船する船と対面します。

ちなみにこの日は18時間連続の当直勤務明けで、4時間しか寝れていません。本来ならば死んだように眠りたいところでしたが、緊張感で眠気は吹き飛んでしまいました。

「地獄のミサワ 寝てない」の画像検索結果

急上昇した気温のせいで、海は赤潮。まるでドブ川の如き様相を呈していましたが、初めて対面するレンタルボートを目の前に気分は高潮していました。

当日、桟橋には3隻が係留されており、私がレンタルしたのは左奥の1隻。ヤマハの6人乗りボート「SRV-20」というスポーツボートです。

 

ちなみにUYフラッグでは5隻のボートを貸し出しているようで、いずれもリーズナブルな料金で借りることができます。

累計レンタル時間が15時間を超えると、メンバーズカードが発行され、レンタル料金が割引になります。またメンバーズカードがあれば、27フィートの艇もレンタル可能になります。

今回借りた「Coco Two」は、ラインナップの中でも最小クラスの船。ついているのも小さな幌だけで、ちょっと心細い印象です。

いざ乗船!

救命胴衣を身に着け、いざ船へと乗り込みます。頼りなさげな船体に不安を覚えていましたが、乗ってみると4人が悠々と座れる広さと安定感でした。

久しぶりにハンドルとスロットルレバーを握り、恐る恐る操船方法を確かめます。

ちなみに同店では不安のある方に向け、有料で操船のレクチャーも行っています。

今回お願いした30分間のレクチャーでは、離岸や着岸の練習や注意すべきポイントなど、一緒に乗船して丁寧に教えていただけました

ココがおすすめ

"UYフラッグ"では講習もあるので、ペーパードライバーでも安心

そして、出航!

後進離岸で桟橋を離れ、いざ出航。ゆっくりと運河を抜け、横浜港内へと向かいます。

唸りを上げる船外機。波しぶきとエンジンの音とともに、岸壁が遠ざかっていきます。

米軍ノースドックを横目に港内へと進むと、広々とした横浜港とベイブリッジの姿が目の前に展開。週末には大型クルーズ船でひしめく横浜港ですが、今日は大型船の姿はありません。

穏やかに凪いだ海を、船は軽快に切り裂いて進んでいきます。潮風が頬を撫でていく、この上なく心地よい感覚。自分で舵を握ることが、これほど楽しいとは想像していませんでした。

みなとみらいの岸壁へと船首を向けると、見慣れた「ぷかりさん橋」の姿が近づいてきました。

この「ぷかり桟橋」を目印に右に変針し、桜木町方面へ続く水路へと入っていきます。

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観光地を海から楽しむ

時はGWの真っ最中。船は低速で、カップルやファミリーでごったがえす汽車道の橋梁へと接近していきます。

「えっ、ぶつかる!」と不安になるほどスレスレの橋を、ゆっくりとくぐります。道行くカップルの姿が、手を伸ばせば触れそうなほど近づきます。

いつもはこの上を歩いて、水路を通る船を眺めていた自分。けれども実際に自分の手で船を操縦し、いつもと逆の視点から見た街の様子は新鮮そのもの。

地上とはまったく違った、優雅で贅沢な時間が流れています。

日本有数の港町だけあって、横浜にはクルージングを提供するサービスが沢山あります。

水陸両用クルーズ船

シーバスにマリーンルージュ、ロイヤルウイング...。

船好きが高じて横浜の観光クルーズ船に乗り尽くした私は、海から見た横浜の景色は見慣れていたはずでした。

けれども自分が舵を取って横浜をクルーズするのはこれが初めてで、その高揚感・景色の素晴らしさは、言葉で語りつくせないほどです。

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人でごった返す観光地を、優雅に海から楽しめる!

インターコンチネンタル横浜と結婚式場アニヴェルセル。鐘が鳴り響き、新郎新婦が姿を見せた

水路の途中には赤レンガ倉庫の姿が

水路を抜けると、横浜のシンボル、大さん橋客船ターミナルが目の前に姿を現します。

大さん橋をぐるりと回って東側へと抜けると、こんどは山下公園が一望出来ました。

「目標、正面前方『氷川丸』。直進よし」「エンジン1500回転に減速!」

「目標との距離50。機関中立、停船します」

山下公園のシンボルであり、かつては「北太平洋の女王」とも称されたこの氷川丸。

戦争を生き残り、まさに激動の生涯を送ってきた氷川丸は、この場所に浮かんでいること自体が奇跡。

まさに港町・横浜のシンボルにふさわしい船です。

そんな氷川丸を、この角度から近づいて見れるのはクルージングならではの特権。このあたりでエンジンを中立にして、しばし波に揺られます。

船だから味わえる「のんびり時間」

しばらく海に浮かんでいると、沖合から「ロイヤルウイング」がやってきました。大きいですね。

クルージングして海を駆け抜けるのも爽快ですが、船を止め、ぼんやりと揺られている時間も至極。

私は操縦者なのでお酒は飲めませんが、シャンパンなんかをグラスに注いで一杯やったら最高でしょうね。

今回のレンタル時間は2時間。のんびりしていると1時間ほど経過したので、こんどはみなとみらい方面へと船を移動させました。

普段はなかなか近づけない海上保安庁の基地を、沖合から望みます。巡視船「もとぶ」が煙突から煙を上げ、出航の準備をしていました。

巡視船「いず」

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みなとみらいの景色を見渡せる絶景ポイント(のはず)。うーん……もう少し天気が良ければといった感じです。

帰港

そんなこんなで、楽しんでいるうちにレンタルの終了時刻がやってきました。

2時間のレンタルですが、横浜港を周遊するだけであれば十分すぎるといった時間でした。

初めてのだったので、怖くてあまり遠くには行けませんでしたが、釣りをしたり外洋に行くのも楽しそうですね。

桟橋に戻り、いざ着岸。

「エンジン中立。後進で行き足を止めて...(ガンッ)あぁぁぁ!」

「いやいや、後進のタイミングが早すぎ!」

「もう一回......(ガンッ)あああぁぁぁ!」

着岸が苦手な私は2回も失敗してしまいましたが、出迎えたスタッフさんが丁寧に教えてくれたので、無事陸に降り立つことが出来ました。

感想

初めての航海はとても緊張しましたが、私のような免許取りたてのシロートでもなんとか生きて帰ってくることができました。

陸と違い、風や波など、様々な影響がある海上。ほかの船の出入りもあり、何かと気を使うことは確かですが、それ以上に風を受けて航行する気持ちよさは格別でした。

ちなみに今回掛かった費用は、「レクチャー代30分5000円」を除けば「レンタル代2時間9600円」「燃料代およそ3000円」の合計およそ12,000円のみ。定員の6人で割ればたったの2000円です。

それを考えると、そこら辺の居酒屋に飲みにいくのと大して変わらない金額。お店で飲む代わりに、友達同士でクルージングに出かけ、ドリンクやスナックを持ち寄ってパーティなんていうのも楽しいかもしれません。

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割り勘すれば、クルージングも意外と安く楽しめる!

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今回利用した場所

今回利用したUYフラッグの情報を載せておきます。

入会金も会費も要らず、リーズナブルな価格でボートを借りられるこの場所は貴重。電車でのアクセスも良好で、ぜひオススメしたいお店です。

UY-FLAG

所在地 〒221-0036 神奈川県横浜市神奈川区千若町2丁目1番
連絡先 TEL 045-461-5500 / FAX 045-461-5520
E-mail uy-info@uyflag.co.jp
事業内容 ■船舶免許スクール
■船舶免許 更新・失効手続き
■レンタルボート
■クルーズ
■プレジャーボート販売・修理
■警戒船
■海洋散骨
■マリン用品・インテリア販売

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Dr.974

神奈川県出身の20代精神科医。「クリエイティブに生きる」をモットーに、サイト運営・小説執筆・写真など、種々の創作活動をしています。 海が好きで、休日は海沿いの温泉街に行くのが生きがい。お気に入りの町は熱海。

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