小耳にはさんだ「ある現象」
あやしても、なかなか泣き止んでくれない赤ちゃん。
赤ちゃんをあやすのは、子育てをする際にも、苦労することの一つではないでしょうか。
そんなときの裏技で、「子供が泣き止まないときは、ドライブするとぐっすり寝入る」という話を聞いたことがあります。
話を聞いたときは、「揺れが心地いいんだろうなぁ」程度に聞き流していたのですが、最近ピンとくるニュースが飛び込んできました。
それは、「赤ちゃんをあやすのに、クルマのエンジン音が効く」というホンダの実験結果です。
ホンダが行った実験とは
ホンダが目を付けたのは、幼い子供を持つママたちの悩み。
それは、アンケートで75%の人が答えた「外出先で赤ちゃんが泣いてしまうのが心配で、外出が億劫になる」という悩みでした。
ひとの移動に関わるクルマのメーカーとして、何とかならないかと考えたホンダ。
目を付けたのが、クルマのエンジン音でした。
車のエンジン音は、赤ちゃんが子宮の中で聴いている音、「胎内音」という音に周波数が近いそう。
お腹の中で聴こえるママの心音や血流音である「胎内音」は、赤ちゃんを癒す効果があるといわれており、それにエンジンの音が似ているようなのです。
さっそくホンダは、様々なクルマのエンジン音を収録し、どれが胎内音に最も似ているかを調査。
驚きの結果は?
数々のクルマの中で、もっとも周波数が近かったのが驚きのアノ車。
それはホンダが世界に誇るスーパースポーツ、「NSX」のエンジン音でした。
「NSX」といえば、最高速300km/h超えとされる2500万円のスーパーカー。
ホンダ随一のスーパーカーの奏でる音色が、赤ちゃんを癒す音に近いとは何ともシュールです。
実際の効果は
さっそくホンダは、実際に泣き出した赤ちゃんにエンジン音を聞かせ、どんな効果がみられるか実験しました。
すると12人中、11人の表情に変化がみられ、7人の心拍数が安定化したそう。
エンジン音による鎮静効果が、確かにみられたそうなのです。
その実験を受けて、ホンダはNSXのエンジン音を収録したクルマのぬいぐるみを爆誕させました。
その名も「Honda SOUND SITTER」。
その様子がこちらの動画。
可愛いぬいぐるみから凶暴なNSXのエンジン音が聞こえてくるあたり、笑ってしまいそうになるくらい秀逸です。
でもそれで効果があるというのだから驚きですね。
泣き出したら妻に抱っこされるまで泣き止まない子なので、四苦八苦しています。でもこのぬいぐるみを使用したら泣き止んでくれました。並ぶ時の大泣きとかを気にせず、遊園地にも出かけられそうです。
https://www.honda.co.jp/SOUNDSITTER/
しかし残念ながら、こちらのクッションはあくまで試作された非売品。今のところ販売されるという情報はありません。
その代わり、24日までの期間に「ホンダウエルカムプラザ 青山」において、体験イベントが開催されているようです。
開催概要『Honda SOUND SITTER』体験イベント
開催日:2018年12月18日(火)~24日(月)
開催時間:10:00~18:00
料金・受付:無料・当日受付(予約不可)
開催内容:『Honda SOUND SITTER』の体験イベントおよびオフィシャルムービーの展示出典 https://www.honda.co.jp/welcome-plaza/contents/event/2018/20181218/
Twitterなどでも「製品化してほしい」などと反響があったようで、ホンダもまんざらではない様子。今後、製品化も検討されるかもしれません。
また、こちらの公式ページ下部では、エンジン音源を再生できるようになっています。
来場できないという方は、サイトの音源で試してみるのもありですね。
子育てにお悩みの方は、是非お試しあれ。