5日目:サン・ファン
航海5日目の寄港地はプエルトリコの都市、サン・ファンに入港。
プエルトリコの歴史
この島の歴史は、大航海時代に遡ります。15世紀末。海を越えてやってきたクリストファー・コロンブスによって発見されたこの地域は、その後スペインによって征服され、数百年に渡って支配されます。「プエルト・リコ」という名前は、スペイン語で「豊かな港、美しい港」を意味します。
(ちなみにプエルトリコのみならず、カリブ海の島々には大勢の先住民たちが住んでいました。彼らはヨーロッパから海を渡ってきた征服者によって虐殺されたり疫病をもらったりして死亡し、壊滅したという暗い歴史があります。)
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その時代。スペインのみならず、フランスやオランダなど、ヨーロッパの国々が植民地を求めてカリブ海に触手を伸ばしていました。スペインにとって、カリブ海に浮かぶこの島は、アメリカとスペインを繋ぐ玄関口のような場所。その戦略的重要性は大きく、イギリスやオランダなどのヨーロッパ諸国にとっても、拠点として確保しておきたい場所でした。
彼らの攻撃から守り、またスペイン船の安全を保証するため、スペインを島全体を城壁で囲んだ要塞都市サン・ファンを建設しました。そのため、今も市街全体に城壁などの遺跡が残っています。
その後、19世紀に入り、米西戦争でスペインを破ったアメリカが領土を獲得します。そのためプエルトリコは今も米国の未編入自治区。いわば「コモンウェルス」に属する地域であり、住民もアメリカのパスポートを持っているそうです。
観光
国会議事堂見学
まず最初に訪れたのは、プエルトリコの国会議事堂。総大理石作りの荘厳な建物の前には、あの星条旗がはためいています。
要塞見学
次は要塞を見学。
長い緩やかな坂を登っていくと、広大な芝生に覆われた城塞が姿を現します。真っ青な海に囲まれ、緑に覆われた大地を風が渡っていきます。
役目を終え、朽ちた城壁は、今もその姿をはっきりと残しています。頂上からの眺めは、期待していた以上の絶景でした。
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市街散策
要塞見学を終えた後は、市街を散策しました。
市街にはカラフルな建物が立ち並び、芸術的なカラーリングの壁が数多くあります。日本にあったら間違いなく「インスタ映えする壁」として話題を博し、女子大生たちが駆けつけるに違いありません。
またこの街は、あるモノが誕生した地でもあります。
それが有名なカクテル「ピニャ・コラーダ」。
ココナツミルク、パインジュースとラムを使ったこのカクテルは、実はここサン・ファンが発祥の地。このレストラン「BARRACHINA」で1963年に考案されたのが始まりだそうです。実はここプエルトリコにはあの「バカルディ」の巨大な工場があり、ラムの本場なのです。
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店の前には記念の石碑が。
本場のピニャ・コラーダの味を試してみようと思い、私も実際に注文してみました。
カリブの楽園の島に、ココナツとパインのトロピカルな味わいがぴったりです。名物のラムの香りもかなり効いています。
アルコール入りも美味しいですが、ノンアルのバージン・ピニャ・コラーダも好きですね。
終わりに
明日は黒人の国、ハイチ共和国に寄港します。
お読みいただきありがとうございました。
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