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世界一危険なビーチ⁉︎大型旅客機が頭上を通過するセントマーチン島「マホ・ビーチ」に行ってみた

マホビーチとは

「世界の衝撃動画」「危険なスポット」といったテレビ番組で、しょっちゅう見かける"ある光景"があります。

それは観光客で賑わうビーチの真上を通過していく旅客機。離陸する飛行機のジェットエンジンで、ビーチの人々が吹き飛ばされる光景。

そう、これです。(動画の1分10秒あたりからが問題のシーン)

 

 

いったいここはどこの空港なのでしょうか。その答えは、カリブ海にありました。

このビーチはいったいどこ?

実はこのビーチ、カリブ海に浮かぶ島、「セント・マーチン島」にある「マホ・ビーチ」というビーチ。

セント・マーチン島は、植民地統治の名残を残し、今もオランダ・フランスによって統治されている島。北部がフランス、南部がオランダ領になっています。

 

その玄関口の一つ、プリンセス・ジュリアナ国際空港の滑走路端に位置する「マホ・ビーチ」は、離着陸する航空機を間近でみることができる世界でも数少ないスポットの一つ。

テレビ番組などで「危険なビーチ」としてよく取り上げられるほか、間近で飛行機の往来を楽しめるために、航空ファンにとっては一度は行ってみたい場所として有名です。

 

マホ・ビーチへの行き方

空路

セントマーチン島へは、日本から直行便が出ているわけではありません。その為、空路で行く場合はヨーロッパやアメリカなどの大都市を経由し、乗り継ぎをする必要があります。(詳しくはこちらを参考に

陸路

また、セントマーチン島には大型クルーズ客船用の岸壁が整備されており、MSCやロイヤルカリビアンクルーズなど、海外のクルーズラインが数多く寄港します。今回私は、クルーズ船でマーチン島を訪れました。

セントマーチンに停泊するクルーズ船

岸壁に停泊するMSCのクルーズ船

港からの行き方

クルーズ船でセント・マーチン島を訪れ、マホ・ビーチを訪れた場合の行き方を説明します。

港に到着

港に到着すると、下船口(GANGWAY)が開き、下船することができます。

問題はそこから。クルーズ船が着岸するフィリップスバーグの港からは、13キロほどの距離があります。

交通手段といえば車しかないセント・マーチン島。港からの移動は、タクシーがメインになります。

タクシー乗り場へ

下船すると、おみやげ品店などが立ち並ぶエリアが広がっています。そこをしばらく歩いていった所に、タクシー乗り場があります。

セントマーチン島 タクシータクシーと行っても普通の自動車ではなく、ハイエースなどの相乗りバンが並んでいます。クルーズ船が着岸すると大勢の乗客が下船するため、目的地別に相乗りして行きます。乗り場には係員さんたちがいて、目的地と人数を聞かれます。

料金を支払うと腕にリストバンドを巻かれます。このリストバンドを帰りに見せることで、帰りのタクシーに乗ることができます。3人で訪れたのですが、料金は往復で3人合わせて40ドルでした。

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マホ・ビーチに到着

港から車でおよそ30分。車窓には、美しい島の風景が広がります。

ようやく到着。ビーチには、飛行機を待ち受ける観光客がひしめいています。

ちなみにビーチには、「サンセットビーチバー」というバーがあり、ここで飲み物を購入したり、有料でチェアを借りたりすることができます。(トイレは有料。1ドル)

バーの入り口には、発着便の時間が書かれたボードが。

大きな旅客機は1時間に1本程度飛来しますが、午後の方が多いようです。主に飛来するのは小型プロペラ機やプライベートジェットなどが多く、大型機が来るチャンスは比較的少ないです。

名物!ジェットブラストを体感

マホ・ビーチといえば、ジェット機のエンジンが引き起こす強大な風を体感できることで有名。滑走路端が近いため、離陸の際は強い風がビーチを襲います。

ちなみに、ビーチと空港の敷地はフェンスで仕切られています。

以前はフェンスにしがみ付いて離陸のエンジンブラストを待つシーンがみられましたが、2017年に事故が発生。あまりに強いエンジンの風で観光客が吹き飛ばされ、頭を強打して死亡したのです。そのため、現在はガードレールがついてフェンスに近寄れないようになっています。

写真のように、離陸の際には砂嵐が吹き付け、帽子などが数十メートルも吹き飛ばされる状態。まさに阿鼻叫喚です。

ジェットエンジン噴射のもたらす大音響と風は凄まじい迫力で、ビーチを訪れた際にはぜひ体感してみたいものです。

すぐ頭上を飛行機が通過!

ジェット噴射の迫力も素晴らしいですが、着陸する航空機がビーチの真上を通り抜けていく様も壮観。

もはや手が届いてしまうのではないかという距離で飛行機を見ることができるこのビーチは、世界でも数少ないスポットだと言えるでしょう。

ちなみに飛来する大型機は、パリやアムステルダムなどからの直行便がほとんど。カリブ海に自国の島を持っているヨーロッパの国々は、なんとも羨ましいですね。

 

 

もちろんビーチも美しい

「飛行機」「危険」と行ったキーワードが注目されがちですが、このビーチではカリブの島々らしい青く美しい海を楽しむことができます。

真っ白な砂浜で味わうコロナビールは絶品で、思わずどこかで見たことのある構図で写真を撮ってしまいました。まさにここは「カリブの楽園」です。

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港へのタクシー

クルーズ船で訪れた場合、帰船時間には気をつけなければいけません。

リストバンドを腕につけていれば、ビーチにあるタクシー乗り場からタクシーに乗ることができます。こちらも乗った時と同様、係員に人数を告げてタクシーに相乗りします。

大体3、40分ほどで港に到着しますが、渋滞や事故なども考えられるため、最低でも1時間はかかると見込んでおきましょう。

出港

無事に時間通りに寄港し、クルーズ船に戻ることができました。

満艦飾に輝く大型クルーズ船を横目に、船は静かに埠頭を離れていきました。

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Dr.974

神奈川県出身の20代精神科医。「クリエイティブに生きる」をモットーに、サイト運営・小説執筆・写真など、種々の創作活動をしています。 海が好きで、休日は海沿いの温泉街に行くのが生きがい。お気に入りの町は熱海。

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