はじめに
はじめまして。"TOKYO STORY"オーナーの974と申します。
私は現在東京ではなく埼玉県(東京駅まで電車で1時間弱)に住んでおり、職場もその近くにあります。
ほどよい郊外の町で職住近接・ローコストな生活を楽しんでいた私ですが、先日、ついに来年度の東京都心への異動指令が下ることになりました。
これからは都心で働かなければならないけど、東京に引っ越すとなると家賃も倍になるし、駐車場料金も数倍以上になってしまう……。
つねに職住近接でありたいと考えている私ですが、果たして生活コストを大幅に上げてまで都心に引っ越すべきなのかどうか、迷っていました。
そんな時、私はある選択肢を検討し始めました。
それは、主に週末は郊外で暮らし、平日は「ホテルに住まう」という、二拠点生活というかノマド的な選択肢です。
郊外に住むメリットとデメリット
本題に入る前に、まず、都心や郊外に住むことにはどのような違いがあるのでしょうか。
そのメリットやデメリットを簡単にあげてみましょう。
メリット:生活コストが安い
郊外に住むことの一番のメリットがこれではないでしょうか。そして、多数の人が郊外に住んでいるのもこれが理由かと思います。
東京から1時間も離れれば、家賃や駐車場など、生活にかかる固定費は圧倒的に安くなります。
メリット:広々としている
基本、都心は窮屈です。スーパーにしろ、コンビニにしろ、限られた土地を最大限活用するためにコンパクトな作りになっているところが多いです。
一方、田舎には大抵の建物に広々とした駐車場があり、都心と比べてすべてが広々としています。バカでかいショッピングモールだってあります。
ふらっと車で出かけても、無料の駐車場がついていたりするので、気楽に生活することができます。
家もしかり。家賃が安いので、都心と比べて広々とした家を借りるのも負担にはならないでしょう。
デメリット:通勤が大変
職場も郊外にあればいいのですが、会社員の方は都心に職場がある方が多いですよね。
テレワークができるなら関係ありませんが、都心のオフィスに出社するには朝の満員電車に揺られて通わなければなりません。
毎日何時間も移動でストレスを溜めるのは非常に勿体ないし、ばかばかしいと思います。
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都心に住むメリット・デメリット
都心に住むメリットやデメリットはどうでしょうか。
メリット:あらゆる機会に恵まれる
東京は様々な文化や流行などの発信地であり、政治経済の中枢です。日本の中心だけあって、常に最先端であり色々な機会に溢れています。
交通機関は世界一レベル。人が多いからこそ、出会いもたくさんあります。原宿などがそうであるように、最先端の流行も東京から始まりますし、六本木や丸の内に行けば、勝ち組のエリートが闊歩しています。刺激を受けることも多いでしょう。
僕が都心に住んでいた時は、大手町で働いている友人の会社員たちとはすぐに会うことができましたし、遠出するときは、わずか5分足らずで東京駅に出れば、どこにだって行けました。
色々な機会にアクセスしやすく、刺激に満ち溢れているところが、都心に住むメリットなのではないでしょうか。
メリット:職場に近い
ここは先ほど述べたとおりですが、都心の職場に通勤するならば非常に便利なところです。
職住近接の暮らしは、時間・労力におけるメリットが大きいと思います。
メリット:ステータスがある
場所にもよりますが、都心に住むことはコスト的にも代償が大きい分、ステータスにもなりえます。
例えば「港区南青山に住んでいる」なんていったら、それだけで一目置かれますよね。
デメリット:狭くて窮屈、コストも高い
東京都心は地価が高く、どうしても限られたスペースをギリギリまで活用する形になってしまいます。
当然コンビニに駐車場はありませんし、スーパーだって「まいばすけっと」「マルエツプチ」のような小型の店舗が中心になります。
家賃や駐車場代だって郊外の倍近くになりますし、お金に余裕がないと都心に住むのは厳しいでしょう。
いいとこ取りをしたい!
都心に住むことにはメリットは沢山あって、特に都心で働いている人にとってはメリットは大きいでしょう。でも、生活コストは上げたくないし、気楽で広々とした郊外ライフも捨てがたい。
そう考えたとき、ふと浮かんだのが「ホテルに住めばいいじゃん!」ということです。
「ホテルに住む」と言っても、毎月ホテルに30連泊するわけではありません。
「主に郊外で暮らしつつも、平日だけ、ときどきホテルに泊まる」ということです。
ホテル暮らしは金持ち!?
「ホテル暮らし」なんて言ったら、大金持ちのやることのように思えるかもしれません。
まあ、高級ホテルに毎晩泊まるならそうかもしれませんが、必ずしもお金がかかるとは言えないんです。
具体的に数字でシミュレーションをしてみましょう。
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実際にコスト計算してみる
実際のケースで計算してみましょう。
僕の住んでいる埼玉県の家は、30平米の広々ワンルーム、駅まで徒歩3分で家賃は5万円。
立地的には、東京まで電車で1時間かからないエリアです。
車も所有していますが、駐車場代は月6000円くらいしかかかりません。
一方、東京都心に引っ越したらどうでしょうか。
山手線の内側で同じ条件の物件に住もうとすれば、家賃10万円は下らないでしょう。駐車場代は恐らく2-3万かかるでしょうし、固定費の差額だけでも+10万円近くかかると思います。
一方、東京都心には格安なホテルがたくさんあり、ホステルやカプセルホテルであれば1000-2000円、ビジネスホテルでも3000-5000円程度出せば十分泊まることができます。
驚愕のコスパ
例えば、浅草にある「ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC」は、ホテル予約サイトでも★5つに迫る人気ホテル。
しかし、その平日の宿泊料金は、Yahooトラベルで「オーセンティック ハリウッドツイン ポイント即時利用」(1月12/13の一泊一名)でなんと3511円。
このクオリティ、立地にしてはあまりにもお得なお値段で、Yahooトラベルで4.75/5点が付くのも納得ですが・・・。
もし、この美しいホテルに平日月、火、水、木曜日の4泊したとしましょう。
これを月4週間繰り返して16泊しても、単純計算でたったの5万6000円。東京都心で通勤のいらない生活をしながら、都心に住むよりも遙かにローコストに済ませることができます。
屋上には隅田川やスカイツリーなど”イースト・トーキョー”の夜景を一望できるテラスだってあります。非日常感が最高ですね。
もちろん、たまには家に帰る用事もあるでしょうから、平日のうち2日間だけ泊まるようなルールにしてもいいでしょう。そうすれば、3500円×2泊×4週で28000円。
都心の高いところであれば駐車場だけでも3万円くらいしますから、毎週2泊しても、そのお金はぼくの住む町と都心の駐車場代の差額で相殺される程度ということです。
こう考えると、10万円以上払って都心のワンルームに住むのがバカバカしくなってきますね。
カプセルなら一泊1900円台も!
ビジネスホテルにこだわらず、カプセルホテルで済ませればより安く済ませることができます。
例えば、東京都千代田区にある「ナインアワーズ水道橋」は、水道橋駅から徒歩数分のアクセス良好な最新鋭カプセルホテル。
夜景の綺麗なラウンジも付いていますが、Hotels.comで調べてみると平日の最安値は税抜き1989円と超破格。しかもHotels.comの会員特典で10回宿泊すればリワードで1泊サービスが付きます。
これなら、週に2回宿泊しても2×4×2000円で16000円(その日の往復交通費が浮くとすると、さらにお得になりますね)。
理想的な「いいとこどり」暮らし
さて、都心ホテル暮らしと自宅での郊外暮らしを組み合わせると、どんな暮らしになるでしょうか。
たとえば、火曜と木曜は東京都心のホテルに泊まり、他の平日や土日は郊外の自宅に帰る。
毎日満員電車に揺られて通勤するのではなく、時々「TOKYOデー」を設けてアフター5は東京都心の生活を楽しみ、夜だけはカプセルホテルやビジネスで過ごす。
「ゲートホテル東京 雷門」のテラスで夜景を見ながらビールを飲むのもいいでしょう。
カプセルに泊まるのであれば、あくまで寝床と割り切って、ここぞとばかりに職場で残務を消化してしまうのもいいでしょう。遅くまで同僚と飲んで、寝るときだけ「ナインアワーズ水道橋」のカプセルに入るのも良し。
朝はいつもより遅い時間に起き、水道橋の景色を見下ろすラウンジでコーヒーを飲んでから悠々と出勤するのも気持ちいいですね。
最近は大浴場や豪華な朝食のついたビジネスホテルもありますから、月に1回くらいは贅沢して非日常感を味わうのも楽しいかもしれません。
こうした生活なら、高い家賃を払わずとも、都心と郊外生活のいいとこどりが出来るのではないでしょうか。
家庭があってお子さんがいるような方には現実的に難しいかもしれませんが、独身やDINKSの方であればコスト面でのメリットを実感できるのではと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「都心に住むか、郊外に住むか」というのは、色々と考えどころのある問題だと思います。
間を取って都心の近辺に住むのもありですが、独身であれば、思い切って「平日はホテルで暮らす」というのも選択肢なのではないでしょうか。
もちろん人によって向き不向きはありますし、「毎日家のお布団で寝たい!」という方には向かないでしょう。
ただ、都心でホテル暮らしという非日常感を味わい、かつ郊外生活におけるコスト面でのメリットを享受することができるので、一考の価値はあるのかなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。