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【英語学習法】非帰国子女の高校生が独学で英検一級を取得した話〈第3回 一歩を踏み出す勇気〉

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第3回 一歩を踏み出す勇気

英検5級に挑戦。あれ、様子がおかしい?

さて、前回の記事で紹介したように、私は丸暗記を活用した「バカの一つ覚え戦法」で、少しずつ英語学習に親しみを覚え始めていました。

そんな中、中学校1年生時のホームルームであるチラシが配られます。

「日本英語検定主催 実用英語技能検定試験」、いわゆる「英検」です。

学校では、半強制的に英検の受験を推し進められていたため、私も受験してみることに。最初だということで、まずいちばん易しいとされている5級から受験してみました。

しかしこの5級、ふたを開けてみれば、正直言ってかなりの易しさ。

中学初級レベルと名打っていますが、正直言ってだれでも出来るんじゃないかというレベルです。

例えば、2018年の第1問目の問題は、"Lisa is () a magazine in the living room."の空欄に入る単語を選択肢から選ぶ問題。

4つの選択肢は”reading”,"eating","cooking","teaching"の4つです。

答えはもちろん”reading”で、「雑誌を読む」というフレーズを完成させるわけですが、「リーデイング」「マガジン」という言葉が当たり前のように日本語で使われる中、

果たして”eating”を選ぶ人はいるのでしょうか。

「リサはリビングで雑誌を食っています」ってヤギかよ……

というわけで、大した勉強もせずに合格点に達してしまったのであります。

「あれ?」と拍子抜けしている中、

「受かった!」

同級生も合格したという報が耳に入ります。

しかしこの時、他のみんなが受けていたのは1つ上の4級。周りで5級を受けている人はほとんどいませんでした。

皆が一つ上の級を出し抜いて合格している中、一人だけレベルが下の級に受かって満足していた私。「一体何をやっていたんだ」と自責の念に苛まれました。

負けず嫌いから、無謀な挑戦に乗り出す

周りのみんなに出し抜かれるというのは、地味に悔しいものです。

「いや、別に4級も受けたら受かってたし」「いや、資格試験なんだから一番下の級から取るのがセオリーじゃね、何ズルしてんの」

などと、屁理屈と負け惜しみを並びたてていた私。

しかし、そんな時にある一つのアイデアを思いつきます。

「待てよ、だったら次、3級に受かれば皆を見返せるんじゃないか?」

そう思った私は、何も考えずに半年後の受験登録を済ませてしまいました。級はもちろん3級です。

しかし、3級にはスピーキングテストもあり、レベル的には中学卒業程度。

まだ中学1年生だった私には無謀な挑戦でしたし、周りで受けてようとしている人は(帰国子女を除いて)いませんでした。

行動が先行したものの、どうしたらいいか計画があったわけではありません。とりあえず書店に走り、そこらへんの棚に転がっていた「英検3級 絶対合格!」みたいな参考書を購入してしまいました。

結局ここでも「バカの一つ覚え」

3級のレベルは中学卒業程度。参考書を開いたはいいものの、単語や文法は中学1年生のレベルを逸脱していました。

たとえば苦しめられたのは「過去分詞」や「助動詞」などの文法事項。

過去形や現在進行形などの基本的なことは学校で習っていましたが、とつぜん「I have been sick...」だったり「You must...」なんて言われても意味が分かりません。

「have??持つ?must?なんだそりゃ?」といった感じでした。

そもそも単語の意味も分からないものも多く、長文問題でも苦戦していました。

しかし文法を独習する訳にもいかず、ここでも編み出したのが「バカの一つ覚え」

問題集(とくに短文の空所補充問題や文法問題)をひたすらローテーションし続け、単語や例文を頭に詰め込んだのです。

たとえば、「I have been sick since yesterday」(私は昨日から体調を崩しています)という文。

私は過去分詞という概念もよくわからず、「been」って何?という感じしたが、とりあえず

「have been」という形がくれば「ずっと~だった」という意味になるのか

というレベルで、実例を経験することで少しずつ文法事項を理解していきました。

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ボキャブラリーだけで世界が変わる

言語を学ぶときに必ず必要なのが「単語・熟語」などの語彙力。(ボキャブラリーとも言います)

中学1年生の語彙力で、英検3級が必要とするボキャブラリーに挑むのは簡単ではありませんでした。

しかし、問題集を解きこみ、参考書に付属した頻出単語集などを覚えていくうちに、ある変化が訪れました。

それは、長文問題が非常に解きやすくなったのです

もともと読解力に長けていた訳でもなく、3級の長文に苦戦していた私。途中、分からない単語も多く出てきました。

しかし、読解力はともかく、単語だけでも十分な状態にすることによって、とりあえず意味が取れるようになったのです。

文法がわからなくても、複雑な文の構造がいまいち理解できなくても、単語の意味は覚えていればわかります。

逆はどうでしょうか。

現代美術(contemporary art)の文章が出題されたとして、"contemporary"の意味が分からなかったとします。

そうすると、文章のテーマである「現代美術」の意味が分かりませんから、いったいどんな心構えで文章を読み進めていけばいいかわかりません。

さっぱりお手上げな気持ちになります。

けれど、その1語を知ってさえいれば、「あっ、これは現代美術の話か」としっくりきます。文章が難しくても、ある程度言っていることは想像がつくかもしれません。

ということで、読解力や文法の勉強は粗削りでも、単語力でカバーすることである程度のスコアをとれるようになってきたのです。

結局、なんとか合格

参考書が擦り切れるまで勉強し、何とか合格ラインが見えてきた3級。

無事、試験の日を迎えました。

そして数週間後、返ってきた結果は、合格。決して良い成績とは言えませんでしたが、合格は合格です。

自分の学年を飛び越え、つかみ取った合格。

「学校の試験すら受からない私でも、努力すれば上の級をとれるんだ」

届いたはがきに輝く「合格」の2文字は、私をそんな気持ちにさせました。

そしてそれから中学2年生になり、さらなる格上を目指し、準2級、2級へと挑戦していくことを決意しました。

第4回はこちら

【英語学習法】非帰国子女の高校生が独学で英検1級を取得した話〈第4回 魔法の単語帳に出会う〉

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