「南紀白浜アドベンチャーワールド」とは
日本書紀にも登場する、日本三大古湯の一つに数えられる南紀白浜温泉。交通の便の良さから、大阪などの大都市圏からも数多くの人が訪れる一大リゾート地です。
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そんな南紀白浜温泉を訪れたら、必ず外せないのが「南紀白浜アドベンチャーワールド」。パンダやイルカをはじめ、様々な動物や海の生き物たちを見ることが出来る大型レジャー施設で、ジェットコースターなど種々のアトラクションも備えています。
そんなアドベンチャーワールドでもっとも有名なのが、絶滅が危惧されているパンダの繁殖に成功していること。
英明、良浜の2頭の親パンダをはじめ、現在は結浜・桃浜・桜浜の3頭の子供たちを間近で見ることが出来ます。
永明は、これまで2頭の母との間に15頭の子供を作り、25歳(人間でいえばおじいちゃん)という飼育下最高齢で繁殖に成功した最強精力パンダです。
画像出典 アドベンチャーワールド
アドベンチャーワールドに新たな赤ちゃん誕生!
今年8月。そんなアドベンチャーワールドの親パンダさん達の間に、新しいパンダの赤ちゃんが誕生しました!
その名前は、「彩浜(さいひん)」に決定しました。
パンダの25歳は人間でいうと80歳くらいだそうなので、その歳で子供を作れる永明の生命力は恐るべしですね。
と、いうことで、今回はそんなアドベンチャーワールドで、パンダの赤ちゃんが一般公開されるとのことで、早速見に行ってきました。
いざ、現地へ!
東京・羽田空港から飛行機で1時間と少し。電車では行きにくいですが、飛行機だとあっという間に到着します。
パンダの赤ちゃんが誕生したとだけあって、週末はお客さんで大混雑。のんびりした田舎の一本道ですが、10時の開園前は道が渋滞していました。
渋滞が長引き、開園時間を過ぎてから入園。
どこかディズニーランドのようなメルヘンな雰囲気です。
さて、なぜわざわざ開園時間に来たかというと、早くしないとパンダの赤ちゃんが見れないからです。
公開時間は10時15分〜11時の午前の部と、14時30分〜15時の午後の部の2回のみです。
途中で永明も見かけました。
年のせいか、さすがにくたびれた様子の永明。
首をぐにゃりと曲げて寝入る様子は、さながら3浪目が決まった直後の受験生のようです。
ワールド全体がお祝いムード
至る所にベイビー誕生の看板があり、アドベンチャーワールド全体がお祝いムード。
平日はかなりゆったりしている観光地ですが、一大イベントだけあって各地から人が詰めかけているようです。
これだけ人が来てくれるんですから、運営側にとっても神様のような赤ちゃんでしょうね。
赤ちゃん公開は大行列
入園して歩くこと10分。ようやく公開場所のブリーディングセンターに着きました。しかしセンター内には人だかりが。
パンダの赤ちゃんは大人気なだけあって、何と1時間待ちです。
車いすなどの不自由のあるお客さんは、専用のレーンから途中で列に入れてもらうことが出来ます。
車いすの祖母に付き添っていた私は、数十分程度待ったのちに列に入れてもらうことが出来ました。
ついに赤ちゃんのいるガラス張りの部屋の前に近づきます。
そして、赤ちゃんとの感動のご対面……!
と、思いきや…。
いやいや。
何これ
お母さんの良浜と一緒に公開されるとのことでしたが、見えたのはお母さんの背中だけ。
私は途中から入れてもらったのでまだ良いとして、普通に1時間待って「見えなかった」では、たまったもんじゃありませんね。
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と、いうことで、午後の部にリベンジを託すことにし、それまで園内を回ってみました。
動物たちのパレード。
動物をかたどった中華まんシリーズ。食べるのが勿体ないですね。
両親の間にできた子供たちも3頭、生活しています。これは世間のイメージ通りですが、パンダの食事は笹。
いかにも消化に悪そうな笹ですが、パンダは食事の2割ほどしか栄養を吸収できないので、いつも食事をしているそうです。
大好物の笹に埋もれ、寝ながらでも食い続けます。
本当にいつでも食べ続けているようです。
ふと、このネタを思い出しました。
出典 http://traxx.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-3eca.html
そんなこんなで、再び午後の部の時間に。会場には、再び1時間近い大行列が出来ていました。
公開の時間が始まると、人だかりから歓声が聞こえてきました。
「見えるかも!」
そんな期待が膨らみます。
そして。
いました!
お母さんの良浜の胸に抱かれて、確かに赤ちゃんがいます。
すでに生後3か月。はっきりパンダとわかる白黒模様が見えています。
悲しいですが、あくまで見学は流れ作業。立ち止まることはできず、見れたのは10秒ほどでしたが、確かに赤ちゃんを目にすることが出来ました。
余韻に浸るべく、お土産ショップでこんなグラスを購入。
牛乳を注ぐとパンダが浮かび上がるという粋なデザインです。
感想
とにかく、今回は幸運にも赤ちゃんを見ることが出来ました。
日本では上野など、限られた場所でしか見ることのできないパンダ。そんな赤ちゃんを生で見れるというのは、貴重な経験でした。
しかしパンダも生き物ですから、わざわざ見に行っても寝ていて見えない時もあります。スタッフによると、一日中そんな状態で赤ちゃんが見えないこともあるそうです。
私が調べたところでも、並んだのに見えなかった、という感想をいくつも目にしました。
粘り強く見に行けば、赤ちゃんもきっと答えてくれると期待したいところですが、あえてもう少し大きくなってから、活動的になったところで見に行くというのも賢明な選択肢かなと思いました。