こんにちは。「暮らしを彩るブログ」TOKYO STORYへようこそ。医師ブロガーの974と申します。
フェラーリの残価設定型ローン
今回、ご紹介するのが、誰もが知るスーパーカーブランドの雄、「フェラーリ」の買い方。
深紅のボディが映えるそのモデルの数々は、まるで芸術作品のような美しいデザインのモノばかり。イタリアンスポーツの最高峰として、世界中のクルマ好きを虜にし続けています。
けれども誰もが憧れるスーパーカーブランドだけあって、そのお値段も超高価。手に入れることが出来るのは、一握りの富裕層だけというイメージです。
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確かに、最新鋭モデルである写真の「ポルトフィーノ」は、車両本体価格だけで2530万。様々なオプションも入れると3000万円を超えてしまいます。
さすがフェラーリ、ディーラーのお姉さんもすごく綺麗ですね。
(ちなみに写真にあるボディのエンブレムもオプションで、お値段15万というから驚き)
当然ローンも組める
そんなフェラーリですが、皆が現金でポンと買う訳ではありません。
他のメーカーでもあるような、「残価設定型ローン」が存在するのです。
その名も「フェラーリ プレミアム オーナーシップ プログラム(据置タイプ)」。
実はこのローンがすごいと、ひそかに話題になっているのです。
通常の残価設定ローン
通常、ローンを組むときは頭金を除いた金額を毎月に分けて支払います。
しかし残価設定型ローンでは、購入時にあらかじめ3年後などの「残価」を設定し、それと頭金を除いた額を月々支払うというもの。
通常のローンと比べ、月々の支払額がグッと安くなります。
残価を設定した「3年後」を迎えた場合は、
- 再度ローンを組んで残価を支払う
- 車両を売却し、新しいモデルに乗り換える
- 残価を一括払い
といった方法があります。
「2」を選択した場合、月々の負担を小さくして、さらに新しいモデルに乗り換えることができるということで、人気を集めています。
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しかし、マツダの人気SUV「CX-5」の購入例が示すように、その残価率は大抵購入価格の半分以下くらいになってしまうのが通常。
クルマは普通、時間がたつにつれて価値が下がっていくのが相場ですから、仕方ないといえるでしょう。
フェラーリの残価はなんと!「75%」
しかし、「走る芸術品」フェラーリの場合は違います。
なんと3年後の残価設定は最大75%と、常識破りの数値です。
これは、フェラーリという特異なブランドの性質によるもの。むしろ中古のほうが新車より高い、なんていう現象すら起きているくらいですから、3年後の価値がそれだけ高く設定できるのです。
「田舎のガレージから50年前のフェラーリが発掘。数億円で入札」なんていうニュースを聞いたことがありませんか?
それだけ、車としての(資産としての?)価値が高いということです。
ローンの詳細はこんな感じ。
3年(37回): 36回の分割払い+据置金額のお支払い 4年(49回): 48回の分割払い+据置金額のお支払い 5年(61回): 60回の分割払い+据置金額のお支払い
新車 車両本体価格(税込)に対し、 以下の範囲内で自由に設定 - 3年:75%~5% - 4年:65%~5% - 5年:55%~5% 認定中古車 車両販売価格(税込)に対し、 以下の範囲内で自由設定- 3年:75%~5% - 4年:65%~5% - 5年:55%~5%
何が驚きかというと、新車だけでなく、中古車ですら3年後の残価率が75%という事実。
画像では残価が低くなっていますが、実際は75パーセントが最大です。
たとえば最新鋭の4人乗り「ポルトフィーノ」を3000万円で購入するとして、残価率は75パーセントで2250万円。
残りの750万を3年間で支払うことになります。
ただしフェラーリの場合、車両価格の20パーセントほどをデポジット金として用意する必要があるという情報が。(出典 carview)
価格の20%の600万円(あくまで推定)をデポジットとして支払ったとして、それを頭金として支払うことも可能なようなので、残る金額は150万。3年で割れば単純計算で月5万ほどになります。
ベンツを買うのと変わらない!?
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こうして計算してみると、ベンツやBMWをローンで買うのと大して変わらない金額です。
そして「750万円」という数字は大きいとはいえ、お金の使い方次第で貯められない金額ではありませんね。
しかもフェラーリは、新車購入時から7年間の無料メンテナンスプログラムが付帯しているので、他のメーカーと比べても意外にメンテナンス費用が抑えられると予想されます。
フェラーリの中古車価格は高騰しており、過走行や事故などがない限り3年後に残価率を裏切るということも無さそう。むしろ、おつりが来てもおかしくありません。
大きな落とし穴が
フェラーリが月一桁万円で買える。それだけ聞くと夢がありそうですが、現実はそこまで甘くありません。というのも、残価設定型ローンには大きな落とし穴があるからです。
それは、利息が残価を含めた元金にかかってきてしまうということ。
残価を差し引いた車両価格が500万円程度であっても、利息は車両価格全体に掛かってしまいます。例えば3000万円のフェラーリを年率2%で購入するとして、年間60万円。利息だけで月5万円近くが飛んでいくことになるのです。
車を購入するのに必要なのは、車両の代金だけではありません。数千万円もの借金をすることは、それなりに利子を支払わなければならないのです。
さて、残価設定型ローンの仕組みを理解したところで、実際にローンを組んで試算をしてみましょう。
中古の「カリフォルニアT」を購入するローン例
「ポルトフィーノ」以前の2ドアオープンモデルである「カリフォルニアT」を中古車で購入する場合のローン例をAUTOCARさんの記事から引用してみました。
乗ってからそのメリットがわかる! 「保存版」フェラーリ中古車購入ガイド
2016年 フェラーリ・カリフォルニアT
2016年式のカリフォルニアTの価格は2500万円前後。頭金を20%の500万として、借入金額はおよそ2000万円ほどになります。
車両価格の75%を残価として設定すると、およそ1800万円程度。残りの700万円を支払うことになります。また、ローンの年率はおよそ2%なので、利息は年間40万円ほど。月に換算すると4万円前後となります。
頭金を500万円支払うと、残りの200万円を3年で支払うことになります。
こういった計算を進めていくと、月々の支払額は何と9万円台。
支払いシミュレーション
車両本体価格 26,800,000円 販売諸費用 587,590円 支払合計 27,387,590円 実質年率 1.9% 頭金 5,000,000円 オートローン元金 22,387,590円 分割支払い合計 23,633,162円 支払い回数 37回(37カ月) 1回目分割支払金 99,662円 2回目以降支払金 98,100円 最終回据置支払金 20,100,000円 出典 https://www.autocar.jp/specialissues/2017/08/03/231196/4/
感覚が麻痺してきている感は否めないですが、あの跳ね馬を購入する月々の支払額としては信じられない安さです。
カリフォルニアTはフェラーリの中でもエントリーモデルに位置づけられたモデルで、比較的お求めやすい価格の4シーターのハードトップオープン。
他の2シーターモデルと比べると(辛うじて)実用性があるので、これ一台でもデイリーユースに耐えうるのではないでしょうか。
フェラーリ購入は一種の「投資」
フェラーリのこうしたローンは、価値が下がらないからこそ可能な一種の「投資」だといえるかもしれません。
単なる移動手段としてでなく、クルマの最高峰としての芸術品のような魅力に満ちたフェラーリだからこそ可能な業。
ちょっと高級なドイツ車を買うよりも、費やす金額が少ない、なんていう逆転現象も起きかねないのです。
ただし、もちろんリスクがないわけではありません。
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「ローンが通ること」が第一前提
さも簡単そうに書きましたが、まず3000万円の車を購入する「ローンを組めるか」というのが第一前提。
詳細な条件は分かりませんが、何を隠そう、3000万円の借金をすることになります。ある程度の信用を得ていなければ審査に通ることは難しいでしょう。
また、デポジットの「600万円」というのも決して安くはない数字です。
フェラーリの維持は甘くない
車を買うのに必要なお金は、車両価格の支払だけではありません。フェラーリともなると任意保険の金額もかさむことはまちがいないですし、ガソリン代、車検代、税金など、あらゆる諸費用が掛かってきます。
月々10万円の車両価格の支払いに加え、さらに月々10万円近い維持費してもおかしくはありません。そうなると、「頭金500万円の捻出」+「月20万円近い支払い」といった資金の余裕が必要になってくれます。
年収1000万円程度の余裕があり、それでいて慎ましい生活を送れば不可能な数字ではありませんが、かなり無理があることはまちがいないでしょう。
対価として得られること
けれども3年間、「普通の人が絶対所有できないようなクルマを所有した」という事実は素晴らしい刺激になりますし、その為に努力する過程や、クルマを通じて出会った人脈も一つの資産になるでしょう。
これはあくまで僕の持論なのですが、「私にはできない」とシャッターを閉じてしまったことは、絶対実現することがないと思っています。
逆に「絶対に実現してやる」と心に誓ったことに関しては、人間はそれを実現するために無意識に道を探し始めるものです。
「自分の給料が安いから無理だ」ではなく、「もっと活躍してお金を稼いで買ってやる」あるいは「無理してでも手に入れてやる」と考えてみる。それが努力の原動力になり、結果的に成功や出世のチャンスを掴み取れるかもしれません。
何にか欲しいものがあるのなら、「お金がないから無理だ」と匙を投げるのではなく、「どうしたら買うことができるか?」と頭を使ってみる。初めから「無理だ」と諦めてしまうのではなく、背伸びしてでも手に入れてみる。そして、自分がそれに見合う人間になるように努力する。
その姿勢は、人生において非常に大切なことなのではないでしょうか。
終わりに
「まとまったお金が手元にある」という方は、それを元手に購入を考えてみるのも一手ではないでしょうか。
この記事を書きながら、私はもう欲しくてたまらなくなってしまいました。700万円の頭金が......あればの話です。
人生は一度きり。フェラーリなんて夢だと考えていた皆さんも、ぜひ深紅の一台を検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事は、あくまで公式サイトの情報を元に計算してみた結果です。詳細についてはディーラーなどにお尋ねすることをおすすめします。
万が一大きな誤りがあった場合、指摘いただけると幸いです。
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参考リンク
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