晴海がオリンピック選手村に
2020年東京オリンピックの選手村が建設中の、中央区・晴海エリア。
選手村が建設中のこのエリアは、豊洲や勝どきといったエリアに隣接し、銀座や新橋へも2キロ台しか離れていません。
都内の様々な会場へ移動するにも、アクセスに恵まれた場所といえるでしょう。
しかし大会が終わった後は、「選手村のあった建物はどうするの?」という疑問が浮かびます。
実は、選手村のあった建物は、分譲・賃貸合わせて5000戸以上のマンション群へと生まれ変わる計画が発表されました。
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「HARUMI FLAG」とは
その計画とは「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」によって誕生する大型プロジェクト。
その名も「HARUMI FLAG」です。
東京都は、選手村の建設を担う大手デベロッパー11社と契約し、周辺相場より割安の価格で選手村用地を売却する契約を締結。
約18ヘクタールの広大な土地に、タワーマンションやマンションをはじめ、商業施設・小中学校・広大な公園・マルチモビリティステーションなどが建設予定。
レジデンスだけではない、あらゆるインフラを整備するこのプロジェクトは、官民一体となって進められる超大規模の開発計画です。
晴海エリアは海に囲まれ、都心部へのアクセスに恵まれた、ポテンシャルの高い住環境。そんな隠れたエリアに、比較的割安のマンションが誕生するというのは放っておけない情報ですね。
こちらが街区の予想CG。広々とした土地を活かし、都心とは思えないゆとりある配置を実現しています。
街には緑が溢れ、三方を海に囲まれた開放感ある環境。小中学校や商業施設など、生活に欠かせないインフラも整備される予定です。
分譲になるのは、4街区、5街区、6街区の3つの街区。合計約4165戸を供給します。
価格は未発表ですが、坪300万円未満、最多の間取りで大体7,000万円台になるのではないかと予想されています。
「HARUMI FLAG」の最多占有面積は85平方メートルということで、他のエリアと比べて広々とした暮らしが出来ることが分かります。
オフィシャルの紹介動画がこちら。
豊富な間取り、多彩な共用施設
多くの人が暮らす「HARUMI FLAG」。もちろん、街全体に豊富な共用施設が整備される予定です。
共有スペースは住民誰もがアクセスできる施設になる予定で、街区をまたいで利用することができます。
夜景を楽しめるラウンジや、子供を遊ばせるためのキッズスペースなど、51もの共用施設があるというのは何とも魅力的。
また分譲マンションでは、1009通りもの多彩な間取りを選ぶことができ、あらゆるライフスタイルに沿った暮らしが実現しそうです。
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主要部へのアクセスは?
完成すれば1万2000人が暮らすことになるといわれる、この「HARUMI FLAG」。
果たして、もっとも重要な都心主要部へのアクセスはどうなのでしょうか?
この晴海エリアは、「超どまんなか」を売りにしているように、立地こそ都心の中心部から至近。しかし悪く言えば「湾岸の陸の孤島」ともいえます。
実際、最寄り駅の勝どき駅までは徒歩17分、そこから東京駅周辺エリアに出勤するとなると、ドアtoドアでは結構な時間が掛かりそうです。
また、タワーマンションが林立するこの湾岸エリアだけあって、朝のラッシュは地獄ではないでしょうか。
お抱えのレクサスで送り迎えしてもらえる立場なら、車で都心まで一直線。けれども、そんな人ばかりではありません。
それを解決するために投入されるのが、新交通システム「BRT」。
BRT(バス高速輸送システム)は、湾岸エリアと都心をつなぐ新交通システム。
HARUMI FLAGと新橋、虎ノ門などのエリアを結び、朝のピーク時には1時間あたり12本の便が走る予定だそうです。
バスを凌駕する大きな機動輸送力と、ダイヤの正確性を備えたBRTによって、都心部へのアクセスがスムーズになることが期待されています。
とはいえ、通勤・通学のラッシュは相当激しいもの。
オフィスまでの乗り継ぎもありますし、鉄道に輸送力で劣るBRTだけですべてうまくいくかというと、到底そうは思えません。
将来の地下鉄の開発計画なども検討されており、やはり鉄道の輸送力がなければ「陸の孤島」としての性格は拭い去れないでしょうか。
逆に都心への車のアクセスは悪くないので、マイカーを都内で運用できる余裕があれば、ゆとりある生活が出来そうですね。
ほかに問題点はある?
中心部へのアクセスは、晴海エリアが抱える一つの課題。
ほかには、何かネックになるような点はあるでしょうか。
いくつか挙げるとすれば、一つ目は湾岸エリアに付き物の塩害や液状化。
これに関しては、ほかの東京のタワーマンションも同じ問題を抱えていると言えるでしょう。
もう一つ挙げるとすれば、近くにある清掃工場の存在。
だだっ広い開放感あるエリアだけに、騒音なども聞こえやすくなってしまうのではないかと思われます。
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販売・提供開始はいつ?
2019年5月に発売開始予定。入居開始は、オリンピック後、内装のリフォームが終わった2023年3月とされています。
2018年12月現在、公式サイトから物件エントリーを受け付けており、会員限定サイトの閲覧が出来るほか、最新情報をメールで入手できるようです。
詳しい情報は、公式サイトからアクセスできます。
当記事の画像の出典は、特筆ない限りすべて公式サイトから(https://www.31sumai.com/mfr/X1604/#!/)
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