当記事では、花粉症に関する医学的にエビデンスレベルの低い内容も含んでいます。あくまで、「一つの参考」としてお読みください。
花粉症が辛い
この記事を書くきっかけになったのは、「花粉症が辛い」ということ。
2月から3月は、気温が暖かくなって花粉が飛散し始める時期。私は2月末まで海外に行っていたのですが、成田空港に降り立った瞬間「うわっ」と嫌な感覚がして、それからくしゃみが止まらなくなりました。
花粉症には、抗アレルギー薬やレーザー治療、減感作療法など、様々な治療法があります。しかし、医学的アプローチには対症療法が多く、ものによっては敷居が高いのも事実。
マスクや医療機関に頼らずとも、何か手軽かつ根本的に症状を緩和することはできないのでしょうか。
「じゃばら」が花粉症に効く!?
「じゃばら」とは
実は私の母親は和歌山の出身で、和歌山にはよく行く機会があります。
そんな私が、幼いころから母親や親戚に刷り込まれてきたある都市伝説のようなものがあります。
それは、「花粉症に困ったら『じゃばら』を食え!」というもの。
初めて聞いたときは、「『じゃばら』って何や?」という状態でした。エアポンプのギザギザになっている部分のことでしょうか。
それもそのはず、「じゃばら」の正体は、日本でも珍しい和歌山県の飛び地、「和歌山県北山村」という場所でのみ栽培されていたゆず系の柑橘類。今ではいくつかの県で栽培されていますが、昔は北山村だけに固有の品種だったのです。
名前の由来は、「邪気を払う」という意味で「じゃばら」という名前になったといわれています。
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強い酸味や苦味が特徴的な「じゃばら」。今では「花粉症に効く幻の果物」などとメディアで紹介することが増えました。しかし、2000年代に入るまでは、その存在はレアそのものでした。普段スーパーの店頭に並ぶこともなく、関東の人々の耳に入ることもめったにありませんでした。
実際、友人にこの話をしてみたところ、異端者を見つけた中世カトリック教徒のような形相で「何言ってんの?」と言われてしまいました。「花粉症に効くらしい」ということを耳鼻科医に話してみましたが、反応は同様でした。今でも知名度は高くないようです。
「じゃばら」をめぐる伝説
「じゃばら」が有名になり始めたのはいつなのでしょうか。話は1990年代に遡ります。
人口たった500人の北山村では過疎化が進み始め、林業といった産業も衰退し、暗雲が立ち込めつつありました。
そんな中、「村の過疎化を止め、産業を振興させる」という名目でじゃばらの事業化が試みられましたが、知名度も低く、販路も小さいため、思ったように売り上げは伸びません。結局、赤字を出し続ける「村のお荷物」というレッテルを貼られてしまいます。
そのせいで「じゃばら」を栽培する農家は減少し、ついに1軒だけに。村も「もう撤退するしかない」と腹をくくり、じゃばらの事業化を諦めかけます。
しかしそんな中でも、じゃばらを毎年大量に購入する少数の根強いファンがいました。
その一人。島根県に住む女性に村が理由を問い合わせたところ、「花粉症に効くから」という理由でした。それを聞いた村は、多くの花粉症患者を対象にインターネットでモニター調査を行ないます。
するとびっくり、同じような効果が多くの人に見られたのです。
知名度の低かった「幻の果物」が、それをきっかけにインターネット通販やクチコミで人気を増していき、ついには2億円以上の売り上げを稼ぎ出す村の一大産業に成長します。アメリカも真っ青の、一大逆転サクセスストーリーです。
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なぜ効くのか?
「花粉症に効く」とされたじゃばらですが、果たしてその効果は本当なのでしょうか。
以下で紹介するのはあくまで一部の研究結果。「効果がある」と安易に決めつけることは良くありませんが、実際に「症状が改善した」という報告がなされています。
学会発表・臨床試験の報告
その一つが、和歌山工業技術センターによる研究報告。こちらの施設の報告では、じゃばらの果汁や果皮の抽出物をマウスに与えたところ、アレルギー反応の原因であるヒスタミンなどが免疫細胞から放出されるのを抑制したという報告がありました。
一般の花粉症のお薬は「抗ヒスタミン薬」などが含まれており、その作用によって症状が出るのを防いでいます。じゃばらは、その前段階、そもそもヒスタミンが放出されるのを防いでいるという事になりますね。
岐阜大学医学部による研究では、実際に花粉症患者に対して投与する臨床試験が行われました。
北山村のじゃばら果汁を毎日投与し、症状に対する評価をしてもらったところ、鼻水や目のかゆみといった症状の改善が見られました。また、その結果、集中力や仕事の能率といったQOL(生活の質)の面も向上したという結果になりました。
出典 : 和歌山県北山村役場観光産業課 @Press
じゃばらの有効成分
じゃばらの花粉症効果の有効成分として、フラボノイド(ポリフェノールの一種)系のナリルチンという物質が考えられています。
というのも、じゃばらは、 柑橘類の中でもダントツでナリルチンの含有量が多く、特に果皮に多く含まれているそうです。
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どうやって摂取する?
そんな「じゃばら」ですが、どのようにしたら摂取することができるのでしょうか? 果物をそのまま食べるのもアリですが、様々なサプリや食品などが発売されています。その一例を紹介します。
じゃばら果汁
こちらはシンプルにじゃばらの果汁。酸っぱくてビターな感覚がクセになります。
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じゃばらサプリメント
こちらはじゃばらの成分を凝縮したサプリ。果皮の粉末が入ってるものや、成分を抽出したものなど種類は様々です。
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じゃばら飴
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楽天市場(果実インターネット販売)
楽天市場では、じゃばらの果実が販売されています。なかなか毎日食べるというのは大変そうですが、揚げ物などにかけても美味しそうですね。
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まとめ
私も様々なサプリやジュースなどを試してみましたが、サプリメントを本格的に服用したシーズンは花粉症の症状が軽くなった気がしました。それ以来、毎年サプリを購入して服用するようにしています。
ただしこれはあくまで個人の感想であり、効果は実際に試してみないとわかりませんね。
皆様も「なんとかしたい!」と思った時は、すがる気持ちで試してみて下さい。
お読みいただきありがとうございました。