友人の一言
私は最近単身用のマンションに引っ越したのですが、その新居で気に入って使っているモノがあります。
それが「けいそう土」という素材で出来たバスマット。最近ホームセンターなどで目にすることも増えてきたこのグッズですが、近年急速に存在感を増しています。
実はこれを導入するのは今回が初めてではなく、以前からそのスゴさに感動して愛用していました。その存在を初めて知ったのは、2年前のこと。私の自宅に友達が遊びに来た時のことです。
私はお風呂上がり用のマットとして、よくある吸水機能の高いモジャモジャのバスマットを使っていました。
一人暮らしだったので、脱衣所にマットを置きっ放しにしたり、干したり、やっぱり面倒で干さなかったりしていたのですが、友人がそれを見て衝撃的な一言を放ちました。
「うわ、汚なっ!」
けれども、よく考えればその通りです。毎日ビショビショの足で乗って置きっ放しにして、ろくに干してもいないマットが、衛生的なはずはありません。
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衛生面だけではなく、さらに一つの悩みがありました。家族も同様のマットを使っていたのですが、こうした製品では「吸水力に限界がある」ということ。いくら吸水ポリマーを配合しても、布で出来たバスマットはしばらく湿気が残ってしまいます。
せっかく気持ちよく風呂から上がったのに、前に入った人のせいでマットがびしょっと冷たくて興ざめ。そんなことが多々ありました。
しかし、私に暴言を放ったその友人は帰り際、ある有益そうな情報を僕に教えて去って行きました。
「オレが使ってる珪藻土のバスマットを使ってみろよ。そんな悩みとは無縁だぜ」
人の家のことを「汚い」と言い捨てておいて上等だ、試してやろうじゃないか。
私は悔しさと反抗心をたぎらせながら、言われた通り、密かにAmazonで珪藻土のバスマットを注文してしまいました。
珪藻土の魅力を知る
そして届いたのが、こんな感じの白いサラサラした板のような物体。私は早速、お風呂上がりの濡れた足でマットに乗ってみることにしました。
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最初は表面に水がたまってびちゃびちゃしていたのですが、2、3回足踏みしているとあら不思議。どんどん水が吸い込まれていって、あっという間にサラッサラの板に戻ってしまったのです。
「なんじゃこりゃ!」というのが素直な感想でした。生まれてこのかた、こんな不思議な物体には遭遇したことがありません。
友人への悔しさも忘れ、私はすっかり珪藻土バスマットの虜になってしまったのです。でも、そんな魔法のような珪藻土って、一体何者なんでしょうか?
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珪藻土とは?
珪藻土は、植物プランクトンである珪藻という藻類が堆積し、化石として固まったもの。
この珪藻土には、無数の小さな小さな穴が空いていて、その見た目からは想像できないほどの水分を吸収し、蒸発させることができます。
実際に手に取ってみるとこんな感じ。表面がザラザラしています。
お手入れは必要?耐久性は?
珪藻土の一つのデメリットとなるのが、「割れやすい」というところ。
柔らかい布のバスマットと異なり、一枚の板である珪藻土は重く、割れやすいという欠点があります。
ですから段差のある場所などにうっかり敷いてしまうと、体重をかけたときにピキッと割れてしまうことがあります。私も初めて買った珪藻土バスマットを、このミスのせいで失った苦い経験があります。
またお手入れについてですが、しばらく使うと黄ばんできたり、吸水力が弱くなってしまいます。
そうした場合は、直射日光を避けたお外で干したり、紙やすりで表面を削ってやったりすると吸水力が復活するそうです。
また素材の性質上、冬場の珪藻土バスマットはひんやりと冷たくなってしまいます。強いていうならば、この点もデメリットかもしれません。
選ぶなら大きなものを
考え方は人それぞれですが、私がおすすめするのは余裕を持った大きめサイズのマットを選ぶことです。
珪藻土は優秀なので、両足分くらいの小さなものでも十分に水分を吸収してくれます。
が、吸水速度には限界があるため、風呂上がりにびしょびしょの体で小さなバスマットに踏み込むと、表面に水が溜まって水たまりのようになってしまいます。
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逆に今回選んだような大きなものだと、全く体を拭かずにお風呂から出てもバスマットが全ての水分を受け止めてくれます。
全てというのは、足だけでなく体から滴り落ちる水滴も全てです。これは思っていた以上に快適で、体を拭かずに出ても、珪藻土の上で数回足踏みするだけで十分。あとは、フェイスタオルで体を拭けば十分事足りるくらいには余裕があります。
数千円で手に入るものですから、ぜひ余裕のあるサイズを選ぶことをお勧めします。
意外な使い方
珪藻土人気の爆発は、バスマットに留まりません。珪藻土の速乾性を生かして、キッチンの食器の水切りや、コースター、ソープディッシュなどにもどんどん応用されています。どれも「その手があったか!」と思える製品ばかりで、最近は100円ショップなどでも豊富な品揃えがあります。
珪藻土にはメリットだけでなくデメリットもありますが、水分をすぐに吸収・蒸発できるという素材の特質は水回りにぴったり。
お風呂マットだけにとどまらず、水分や湿気が溜まりがちな水回りで大活躍できるポテンシャルを秘めています。まさに無限の可能性を秘めた「珪藻土」。他にもいいアイデアがあったらぜひ教えてくださいね。
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