東京の移動に交通機関はいらない?
世界最大の都市、「東京」。
東京では、地下鉄・道路などの交通網が非常に発達しています。
私は東京に住んで5年になりますが、都心にはたくさんの路線が乗り入れ、あらゆる駅が利用可能。電車やバスだけで十分で、車を持つ必要もないと思えるほどです。
そんな便利な交通機関が発達している東京。しかし、私は数年前から、一部の場合を除いて交通機関を利用するのをやめました。
なぜなら、究極にエコな乗り物「自転車」を購入したからです。
東京での移動に自転車がオススメ!
もったいぶったタイトルを付けましたが、ただ単に自転車移動の便利さを伝えるために、この記事を書きました。
公共交通機関のデメリット
確かに、東京都心は地下鉄網が発達し、移動にほとんど不便な点はありません。しかし、狭い地域に様々な路線が発達していることは、デメリットもあります。
移動する距離自体は短くても、乗り換えの時間などを含めると、意外と時間がかかってしまうという点です。
そんなデメリットを解消するのが自転車です。
自転車といっても、ママチャリからロードバイクまで、いろんな種類があります。
私が6万円ほどで購入したのは、GIANTのクロスバイク「ESCAPE」の軽量モデル、「ESCAPE AIR」です。(現在は生産停止)
東京都心の移動はせいぜい半径10キロ圏
東京都心に住んでいると、大体の用事は10キロ圏の内部で完結します。
東京駅を中心として計算すると、10キロ県内の同心円に北は池袋、南はお台場、西は中目黒、東は葛西まで、ありとあらゆる地域が収まります。
電車の便が良い地域へは、地下鉄やJRなどであっという間に移動することが出来ますが、そうでない地域もあります。
自宅や職場付近に乗り入れていない路線がある場合、乗り換えが必要ですし、駅から目的地への徒歩だけで15分近くかかる場所もあります。
自転車の移動はドアtoドアでスムーズ
しかし、自転車乗りには、路線、乗り換えや、徒歩の問題はありません。車と同様、ドアからドアへの移動ができます。
また、半径10キロ圏にすべてが集約されているため、自転車での移動が十分可能な距離なのです。
鈍重なママチャリと比べ、ロードやクロスなどのスポーツタイプ自転車なら、高速巡航もお手の物。10キロ圏を自分の庭にすることが出来ます。
例えば、水道橋にある東京ドームから、前回紹介した「豊洲ぐるり公園」まで向かうとします。
電車だと、水道橋駅まで歩き、三田線、有楽町線へと乗り継ぎ、豊洲から市場前まで「ゆりかもめ」に乗ります。
徒歩の時間も含めるとおよそ40分。料金は450円ほどかかります。往復900円程ですね。
対して自転車だと、その距離およそ8km。普通に走れば、30~40分で到着します。
そして何より、交通費は無料。
確かに、真夏に8kmの道のりを漕ぐのは楽ではありません。しかし、涼しい季節や、交通量の少なくなった夜間などでは、あっという間に到着します。
往復の所要時間は変わらず、1時間で900円の節約。考え方によっては、もはや一種のアルバイトです。
画像出典 東京国道事務所
最近は都内でも自転車レーンの設置が進み、幹線道路での航行がどんどんスムーズになってきています。
自転車はエクササイズにもなる
「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」
今年のサラリーマン川柳で1位に輝いた川柳です。
昨今、飽食と運動不足が原因で、生活習慣病にかかる人が増えています。ジムに行くと、一生懸命バイクを漕いでいる人がたくさんいますね。
ジムに設置してあるように、自転車を漕ぐという運動は、結構なエネルギーを消費する行為です。しかし、多忙な生活の中、いちいちジムに行ってバイクを漕ぐのは大変です。
そんなことをせずとも、自転車を移動手段にすることで、移動時間を効率のいいカロリー消費の時間に充てることが出来ます。
これも、自転車移動のメリットの一つだと私は思います。(運動になるということは、「きつい」の裏返しでもありますが)
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自転車移動の最大のメリットとは?
さて、いろいろとメリットを書き連ねてきましたが、私が自転車に乗っていて一番メリットに感じることがあります。
それは、「移動する楽しみ」があるということです。
都内の整備された大通りを、心地よい風を受けながら駆け抜ける快感。心地よい汗を流して目的地に到着した後は、スポーツをした後のような達成感もあります。
さらに、自転車なら、マイペースに移動することが出来ます。
車や電車なら、あっという間に流れ去ってしまう車窓の景色。「素敵だな」と思う街を通りかかっても、車を止めたり、途中下車するのは厄介です。
しかし、自転車なら、そんな発見を楽しむことが出来ます。
良さそうなお店を見つけて立ち寄ったり、美しい都市の夜景に見入ったり。そんな移動の一瞬一瞬を気ままに楽しみながら、しかも効率的に移動できるのは、自転車の特権でしょう。
こうしたわけで、私は一人で移動するときは、お酒を飲む場合を除いてバスや地下鉄に乗るのをやめました。
おすすめクロスバイクまとめ
GIANT ESCAPE R3
画像引用 GIANT
入門用クロスバイクのベンチマーク、GIANT ESCAPE R3。 5万円という低価格ながら、必要十分な性能を備える圧倒的コストパフォーマンス。
私が所有する「ESCAPE AIR」はこのESCAPEシリーズの軽量モデル。現在は後継モデル「CROSTAR」がそのポジションを継ぐ。
GIANTブランドの特徴は、対面販売のみというルールを設けている点。通販ではなく、実際に取扱店や直営店「GIANT STORE」に足を運んで購入する必要がある。
直営店のGIANT STOREで購入するのは確かに面倒くさいが、会員証を見せれば整備は無料。車のディーラーのように手厚いアフターケアを受けられるのが魅力。
LOUIS GARNEAU CHASSE(ルイガノ シャッセ)
画像引用 LOUIS GARNEAU
都市の光景に調和する瀟洒なクロスバイク。カナダの元自転車トラック競技選手が創業したブランドである。こちらもエントリー向けにお勧めできる、バランスの取れた一台。
Bianchi Roma4
画像引用 ビアンキ
バッグなどでもファンが多いイタリアの自転車ブランド、Bianchiのクロスバイク。ロードにも近づく巡航性能と美しいデザインを備えながら、入門向けにアクセスしやすい価格帯に抑えられている。
GIOS MISTRAL
画像引用 じてんしゃ広場 遊
こちらもイタリア発祥の自転車ブランド、GIOSのエントリーモデル。鮮やかな「ジオスブルー」が美しいこのモデルは、価格帯不相応な高品質なパーツが使われており、コストパフォーマンスが高い。都内の駐輪場に行けば必ず一台は置いてあるほど、人気が高い。
(随時追加予定)