人気を集めるカーシェア
最大手である「タイムズカーシェア」を筆頭に、「オリックス」や「カレコ」など、様々な企業が参入するカーシェア。
会員登録しておくと、スマホで予約してカードをかざすだけで車が借りれるという手軽さから、近年急速に存在感を増しています。
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東京都心部には現在、カーシェアのステーションが溢れており、車を「所有」しなくてもそこら中に使える車がある状態。
正直言って「週末にドライブに行く」くらいだったら、自家用車を持つ必要性に疑問符が浮かんでしまいます。
タイムズカーシェアの料金
プラン名 | 料金 | 距離料金 |
---|---|---|
ショート | 206円/15分 | なし |
6時間パック | 4,020円/回 | |
12時間パック | 6,690円/回 | 16円/1km |
24時間パック | 8,230円/回 | |
アーリーナイトパック(18時~24時) | 2,060円/回 | |
レイトナイトパック(24時~翌9時) | ||
ダブルナイトパック(18時~翌9時) | 2,580円/回 |
ご覧の通り、使い方によってはレンタカーより格安な料金で車を借りることが出来ます。(特に短時間の利用や、夜間の利用)
カーシェアの「意外な使い方」
料金プランがお得
そんなカーシェアの料金プランを活用した、意外な使い方が最近注目されています。
それは「レイトナイトパック」を活用した方法。24時から朝9時までの9時間は、2,060円という格安価格で利用できるのです。
(他のカーシェア会社でも、18時から翌9時までで2500円程度の料金プランが主流)
このプランをうまく使うと、「都心部での飲み会や残業で、終電を逃してしまった」
という場合に、カーシェアで翌朝まで泊まるという選択肢が出現するのです。
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もちろんネットカフェやカプセルホテル、漫喫など、様々な選択肢はありますが、「2,060円」というのカーシェアの料金はトップクラスの安さ。移動しなければ、距離料金もかからないので、ほぼ2000円ポッキリで泊まれます。
漫喫やホテルが空いていないなんて場合でも、カーシェアの車は夜間は空いていることがほとんどで、安心ですし、利用手続きが簡単なのも魅力的です。
タクシー代わりに運転
カーシェアの使い方は、何も車中泊だけではありません。
自宅に駐車場の空きがある場合は、そのまま運転して帰り、翌朝出勤するときに返却するのもアリでしょう。
残業しすぎて終電がなくなってしまった時なんかは、高額なタクシーで帰宅するよりも安くつくかもしれません。
寝心地は?
都市部カーシェアの提供車種は基本的にコンパクトカーが主流。
デミオなど、小型の車は車中泊には適さないでしょう。
そんな中で、注目なのがスズキのコンパクトカー「ソリオ」。
都心のタイムズの中でも、デミオなどと並んで豊富に配備されている車です。
シートを倒せばフラットに近い状態になることから、コンパクトの中では車中泊に適しているのではないかと考えられます。
このレベルまでフラットになるのならば、1泊泊まるには十分な広さと言えるでしょう。
事前に寝袋などを用意できれば、寝心地は上がりそうです。
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カーシェア車中泊のメリット
スマホから簡単に予約でき、いつも空いている
料金が安い
ステーションが豊富(場所による)
こうした点が、カーシェア車中泊のメリットと言えます。
カーシェア車中泊のデメリット
しかし、カーシェアでの車中泊はデメリットもあります。
車はそもそも宿泊の場所ではありませんから、シャワーやトイレもありませんし、公衆トイレや銭湯などを使用する必要があります。
また、フラットに出来るといっても、ホテルのベッドと比べると寝心地は落ちてしまいます。
こうした点を考えると、あくまでも、泊まる場所がない場合の緊急用として使うのが限界ではないかと考えます。
また、カーシェア車中泊には大きな注意点があります。それが健康上の問題です。
エコノミークラス症候群のリスク
狭い空間での車中泊を続けると、血栓が形成されエコノミークラス症候群になりやすくなり、最悪の場合死に至る場合も。
実際、東日本大震災などで車中泊を続けた方の中では、死者が発生しています。
フラットに横になれる車ではないなら、車中泊は避けたほうがいいでしょう。
一酸化炭素中毒のリスク
タイムズの料金プランでは、「距離料金」はあくまで走行距離に基づくもの。停止していれば、いくら空調を使ってもガソリン代はかかりません。
しかし就寝中にエンジンをかけっぱなしにすると、一酸化炭素が車内に充満し、中毒に至るリスクも。
その為、睡眠中に空調を掛けるのは危険なので、真冬や真夏、寒冷地などでは車中泊は難しいといえます。
地下駐車場ならば問題解決?
六本木ヒルズや東京ドームシティなど、都心のカーシェアステーションの中には大型商業施設の地下駐車場に設置されているものもあります。
こうした環境では、野ざらしの駐車場よりも気温変化が少ない他、トイレなどへのアクセスも良好であり、地下のステーションの方が居心地は良さそうです。
ただし換気は良く無いので、夜間のエンジンのふかしっぱなしはやはり危険。自分がアイドリングしていなくても、隣の車がそうしているだけで一酸化炭素中毒になる可能性はあります。
まとめ
カーシェアでの車中泊は、家に帰れない場合の1つの選択肢として、十分に検討できる方法だと思われます。
ただし、寝心地が良くない、健康上のリスクだったりと、デメリットもあります。
自宅やホテルに泊まることが出来ればベストですが、あくまで1つの選択肢として、考えてみる価値はありそうです。困った時のカーシェア、あなたも試してはいかがでしょうか?
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