DIY

使い込むほどに湧く愛着。パイン材とワトコオイルでカフェ風ローテーブルをDIYしてみた

今回の記事

パイン材とアイアン脚でお洒落なローテーブルを製作してみた!

暮らしを彩るブログ”TOKYO STORY”へようこそ。オーナーの974と申します。

今回の記事は、家具のDIYについての記事です。

私はDIYの経験の少ない初心者ですが、自分の手で作ったモノを大事に使いたいという思いから、家具を自作することに挑戦してみました。

今回制作したのは、ワンルーム暮らしにぴったりな、パイン材とアイアン脚を使ったローテーブルです。

【DIY】ど素人がコーナンのパイン材テーブルトップでアンティーク調のミニテーブルを自作。

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前回記事では、既製品のテーブルトップを使用してテーブルを作ってみたのですが、出来がいまいちだったのでリベンジ。

今回のコンセプトは、ナチュラルモダンのインテリアに合うローテーブル。前回記事では天板、脚ともに木製のものでしたが、今回はアイアン脚を利用してモダンさを加えてみようと思います。

用意するもの

用意するものリスト

  • ドライバードリル
  • パインテーブル天板
  • アイアン脚
  • ワトコオイル
  • 紙ヤスリ・耐水ペーパー

レッドパイン集成材

今回天板として抜擢されたのが、芳しい針葉樹の香りが漂うレッドパイン(輸入マツ材)の集成材。ビバホームで1,580円で購入したものです。

サイズは60cm×45㎝×1.8㎝と、ローテーブルの作成には申し分なしのサイズ。後述するアイアン脚と互換性ピッタリです。比較的リーズナブルであることもポイントですね。

レッドパインのテーブル天板
資材コーナーで木材を調達

参考情報ですが、購入したスーパービバホーム長津田店では、DIY用の木材として人気のある「スギの無垢ボード」の在庫もありました。

DIY用に人気の高い「無垢ボード」

アイアン脚

アマゾンで購入したローテーブル用のアイアン脚。お好きな天板と組み合わせてテーブルを作ることが出来ます。

ローテーブルの脚が6000円もするのはちょっと高めに思えますが、が、実はデスクやテーブル用のハイタイプもほぼ同じ価格。

前述の「ムクボード」を天板にして、ハイタイプの脚を取り付ければ、なんと1万円前後でダイニングテーブルやデスクが作れるんです。

既製品の天然木テーブルを買うと何万円もすることを考えると、非常にコストパフォーマンスが高いアイテムだといえます。

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紙ヤスリ・耐水ペーパー

木材の加工に必須となるヤスリ。今回は角を削るための40番、細かい400番、ウェット研磨用の600番耐水ペーパーを揃えました。全部合わせて200円足らずでした。

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ワトコオイル

木材用のオイルフィニッシュとして有名なワトコオイル。ニスのように表面に被膜を作るのではなく、木に浸透して色合いを発揮し、木の質感を生かしたまま木材を保護するタイプの製品です。

今回選んだカラーは、ミディアムウォルナット。ダーク系ではなく、どちらかというとナチュラル系の色合いです。塗装する際には刷毛を忘れずに。

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製作過程(天板)

step
1
木材の研磨

まず、粗めの番手のヤスリ(今回は40番)で木材の角を削ります。こうすることで、とがって痛いテーブルの辺や角が丸くなり、優しい肌触りになります。

続いて細かめ(400番)の紙やすりでテーブル天板の表面を研磨します。木目に水平な向きで磨いていきます。

step
2
塗装(1回目)

細かい木の粉を拭き取ったら、刷毛でオイルを塗っていきます。オイルのテクスチャはサラサラした液体なので、伸びが良くサッと広がります。

液体はこげ茶色ですが、広がると薄めの茶色になりました。

step
3
放置

塗布した後は15分ほど放置し、一度余ったオイルを拭き取ります。何ともシブい色になってきました。

なぜ拭き取ってしまうの?と思うかもしれませんが、ワトコオイルは木に浸透して効果を発揮する仕上げ剤。浸透しなかった余剰のオイルは取り除いてしまうことで、乾燥工程をスムーズに進めることができるのですね。

step
4
乾燥

そのまま1時間ほど放置し、乾燥させます。

step
5
塗装(2回目)

こんどは2度目の塗装。最初の時より半分程度にオイルを減らしています。

step
6
ウェット研磨

400番くらいの耐水ペーパーを使い、塗料が乾かないうちにウェット研磨します。この手間を加えることで、さらに表面の質感や肌触りがアップするそうです。

step
7
拭き取り・乾燥

オイルを塗り終わったら、表面に余ったオイルをしっかり拭き取ります。1時間ほどすると、浸透していたオイルが噴出してくることがあるそうなので、その場合は丁寧に拭き取りましょう。

完全にオイルが乾燥するには、半日から丸一日掛かるそうです。

制作方法の参考:ワトコオイル公式サイト

製作過程(組み立て)

step
1
位置の決定

乾燥した後は、いよいよ組み上げに入ります。

まず、脚を取り付ける位置を決定します。位置を決めたら鉛筆などで印をつけておき、ねじ穴の位置にもマークを付けます。

step
2
下穴開け

ドライバードリルに掘削用のドリルビットを装着し、貫通しないように注意しながら下穴を空けていきます。ドライバードリルの使い方についてはこちらの記事を参考に。

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アイアン脚付属のビスはかなり太めで、ちょうどいい大きさのビス穴を開けるのに苦労しました。再三に渡る拡張工事の末、なんとか穴が完成。

step
1
脚を取り付ける

下穴にビスを打ち込み、テーブル天板に足を固定します。アイアン脚のビスは六角レンチ用でした。付属のレンチを使って手作業で締め付けていきます......。せっかくなのでドリルドライバを使いたかったですね。いっそのこと自分でビスを購入して、ドライバで打ち込むのも良いかなと思います。

ひと工夫でさらに便利に

DIYのいいところは、自分がこだわりたい機能を付け加えることができるところ。

私はローテーブルでパソコンを使って作業をしたかったので、テーブルの裏に電源タップを取り付けることにしました。

取り付けるときに使ったのはこのアイテム。「面ファスナー」です。

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面ファスナーとは、つまりマジックテープ。これをタップの大きさに切り取り、柔らかい方をテーブルに、硬い方をタップに取り付けます。

裏面のテープの粘着力にやや不安があるので、接着剤などで固定すると丈夫になります。

結果、かさばるコード類を足元に隠すことができ、テーブルの上がだいぶスッキリしました。

完成!

脚の取り付けとタップ取り付けが終わったら、いよいよ完成!

集成材の安価な天板ですが、ワトコオイルのお陰でいい感じに木目が出ています。時折見える木の節もいい味を出していますね。

何より気に入ったのが黒のアイアン脚

無機質なテーブル脚が、有機的でアンティークな雰囲気を醸し出す天然木の天板とうまく調和しています。

丸みを排した直線的でモダンなデザインですが、カフェ風やアンティーク風の部屋にもマッチしそうです。

作ってみた感想

作ってみた感想

家具のDIYは思ったより楽しい!

前回の記事でテーブルを作ってみたときは、木材のワックス加工の仕方や工具の使い方も分からず、思いつきで適当に作ったという感じ。「ローテーブル」というよりかは、「ちゃぶ台」になってしまいました。

前回記事で製作した「ちゃぶ台」

今回は反省を生かして、デザインの設計から木材選び、ワトコオイルの塗り方の調査まで、事前準備をしっかりとしておきました。そのお陰で、思ったより出来の良い家具が出来た気がします。

今回かかった費用は材料費およそ8,000円。作業時間は乾燥時間抜きで3時間ほど掛かりました。買うよりかは手間がかかりますが、特に難しいポイントもなく、初心者でも簡単に作ることが出来ました。

何より、「自分でこだわり抜いて作り上げた」という達成感と愛着が湧いてきて、大事に使いたいという気持ちになりました。

逆に数千円〜一万円で売っている木目調風の家具などは、木材ではなくプリント材などを使っているものが多く、天然木の素材を生かしたものは稀有です。下手に安物を買うくらいだったら、自分で上質なモノを作ってしまった方がよっぽどコスパ良し

今まで何も考えず、「家具は家具屋で買うもの」と思っていましたが、ちょっと工夫すればリーズナブルに実用的な家具を作れることがわかりました。そして何より、自分の考えたデザインが"モノ"として形になっていく作業は楽しいですね。

この記事を読んで、「私も作ってみよう」と思ってくれる方がいたら嬉しい限りです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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Dr.974

神奈川県出身の20代精神科医。「クリエイティブに生きる」をモットーに、サイト運営・小説執筆・写真など、種々の創作活動をしています。 海が好きで、休日は海沿いの温泉街に行くのが生きがい。お気に入りの町は熱海。

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